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ソーシャル・ピクチャー・パズル

Social Picture Puzzle





















































































まるで反対の方角を向いているような「写真」と「ことば」を、では一緒にしてみたら どうなるだろうか。いわば水と油のように性質の違う物質同士を混ぜ合わせた時、 どんな化学反応が生じてくるのか。それこそが滝みつるの試みに他ならない。
(中略)異質な物質同士の化学反応による意味の変換がもくろまれていると言ってよい。
それを助けているのは「写真」の側の不確実性だろう。ブレ、ボケ、光の乱反射のようなファクターを駆使することで、一筋縄では捉えきれない画像になっている。
そのことによって、「ことば」による抽象性が妨害され、迂回を余儀なくされるのだ。
(飯沢耕太郎:写真評論家 写真集「ソーシャル・ピクチャー・パズル」解説より)


現代の世代感覚に滝の作品は深層心理の代弁者としての役割を果たしている。
まさにこの作品は写真による社会学となる。論文は頭で納得できても実感が記憶に
沈殿していかないが、写真イメージと文字の視覚化で迫られると脳の奥深くに
リアルなイメージが記憶として潜在していく。
(畑祥雄:写真家・関西学院大学教授 写真集「ソーシャル・ピクチャー・パズル」解説より)


写真の一枚をピクチャーパズルの一片とみなせば、それらをすべて組み合わせたときにその全体像がみえてくるはずだ。それはどんな絵になるのだろうか?