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封印された叫び

Subdued Agony





















1945年を境に忘れ去ろうとしてきたこと、あるいは知ろうとしなかったことが
写真として突然に「今を生きること」を始め出す。そのような衝撃的な写真を提示
するのが「封印された叫び」の展覧会である。
(中略)忘れられようとしているリアルなことを都会の日常に入れ直していく役割を現代アートは担いその洗練されたデコレーションとの隙間にシリアスなテーマが込められている。
(畑祥雄:写真家・関西学院大学教授 「デコレーションとシリアス」より)

表現のモチィーフは、いまも全国各地に存在する戦争でなくなった人々の戦没者墓地によっている。かつて彼らは「聖戦」の遂行に命をかけた。それが「侵略戦争」であったことを知る由もない。
表現は、いまや無数の墓石と化した彼らの叫びに作家の思いを重ね、特異な表現空間を生み出している。
(個展 プレスレリースより)