風景
風景は体の中に刻まれる/はるかにみえ隠れする記憶からか/いまの惨状からか/未来の幻影からか 風景は傷口から忍び込む/それは視覚の破片からか/聴覚の破瓜からか/ 臭覚の損傷からか/触覚の剥離からか 風景が抱けない